IIJグループ、米国でクラウドサービス「IIJ GIO USサービス」提供開始


 株式会社インターネットイニシアティブ(以下IIJ)と、IIJの100%子会社で米国内でのISPサービス事業とバックボーン運用を行うIIJ America Inc.は、米国内で新たなクラウドサービス「IIJ GIO USサービス」を3月22日より開始すると発表した。利用料は月額65ドルから。

 IIJは、IIJ GIO USサービスで、国内の「IIJ GIOサービス」で培った運用ノウハウを活用、国内と同レベルの高品質かつ柔軟性の高いサーバー環境を米国で提供するとしている。

 IIJ GIO USサービスは、3種類の仮想サーバーと物理サーバーから選択でき、利用料は月額65ドルから。サービスにはあらかじめネットワーク費用が含まれ、利用トラフィックによる従量課金制ではないため、サーバーへのアクセス急増時も、固定料金で利用できる。

 また、5台以上のベースサーバーを契約した場合は、専用インターネット接続用VLANオプションが契約可能。VLANオプションを契約した場合は、11個のグローバルIPアドレスが利用できるほか、LVSやstingrayのような負荷分散機能を顧客企業側でインストールして利用できる。

 いずれのサーバープランも対応OSはCentOSとDebianで、NICはインターネット接続用x1、VLAN(プライベートIP)x1を備える。ネットワーク帯域は1Gbps共用。

 CPU性能指標(ICU)では、仮想サーバーが1~16 ICU、専用サーバーが24 ICU。メモリは仮想サーバーが1/8/16GB、専用サーバーが8GB。標準ディスクは仮想サーバーは30GB(IP-SAN)、専用サーバーは300GB(RAID 1)。仮想サーバーはディスクの追加が可能で、100GB、300GB、500GBの領域を1台のベースサーバーに対して2つまで増設できる。

 開始当初は、米国西海岸に設備を構築しサービスを提供するが、今後東海岸にも設備を拡張していく予定。米国進出を加速しているソーシャルアプリケーションプロバイダーや、すでに海外拠点を持つ一般企業も利用しやすいサーバー環境を構築する方針だ。

 また、IIJ GIOホスティングパッケージサービスやIIJ GIOストレージサービスなど、国内ですでに提供中のIIJ GIO関連サービスの米国展開も予定。日米で提供するIIJ GIOを活用することで、米国でも短期間に日本と同様のサーバー環境を構築することが可能になるという。

 営業面では、IIJ Americaを通じ、日系企業だけでなく現地企業もターゲットとして拡販を進めるとしている。

典型的な構成例
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