日立、CPU・HDD容量を強化したエントリブレードサーバー、Hadoopに最適


 株式会社日立製作所(日立)は6日、高集積・省電力のエントリブレードサーバー「HA8000-bd/BD10」の新モデル「HA8000-bd/BD10 X2モデル」を発表した。Xeonの採用により処理性能を高め、ストレージ容量を従来モデル比で約2.3倍に拡張したのが特徴。7日より販売、17日より出荷を始める。

 新モデルは、HA8000-bdの特徴である高い集積度と省電力性を継承しつつ、プロセッサ性能とストレージ容量を強化したことで、データセンターやコンテンツ配信事業者など、多数のサーバーを物理的に集約してシステムを構築したいニーズに対応した。

 従来モデルと同様に、42Uラックに最大320台のサーバーブレードを搭載可能。Xeonプロセッサ搭載のブレードサーバーとして業界最高クラスの集積度という。

 ブレードあたりでは、最大16GBのECC(Error Check and Correct)機能付きDDR3メモリを搭載できる。また、通常の1スロットブレードの2倍のスロット幅に、3台の2.5型HDDを搭載した“2スロットブレード”を開発。これにより、1ベースユニットあたりのストレージ容量を約2.3倍の45TBに拡張できる。

 これにより、Hadoopなどを活用した大量データ分散処理のシステム基盤として、より幅広い分野での活用も可能にした。同製品でHadoopを導入したい顧客向けには、「インストールサービス for Hadoop」「プラットフォーム設定サービス for Hadoop」の新サービスも提供。同時に「HA8000-bd Hadoop Partnership プログラム」を発足し、パートナー各社との共同マーケティングを推進するほか、パートナー各社がHadoop環境でHA8000-bdと各社製品を組み合わせた際の動作検証を行えるサービスを提供する。

 価格は、5Uベースユニットが12万9150円から、サーバーブレード(2スロットブレード)が27万1950円から、同(1スロットブレード)が12万9150円から、インストールサービス for Hadoopとプラットフォーム設定サービス for Hadoopはともに個別見積り。

 なお、2月6日時点のパートナー(ソリューション名)は、ウチダスペクトラム(SMART/InSight)、クリエーションライン(Integrated Stack for Enterprise)、クリックテック・ジャパン/日立アイ・エヌ・エス・ソフトウェア(QlikView)、ノーチラス・テクノロジーズ(Asakusa Framework)、日立ソリューションズ(大量データ処理基盤構築サービス)。

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