日本ユニシスのクラウド型防災情報システム「SAVEaid」、さいたま市が採用


 日本ユニシス株式会社は2日、さいたま市がクラウド型防災情報システム「SAVEaid(セーブエイド)」を採用すると発表した。採用自治体は6つ目で、政令指定都市では初めてという。また同時に、グループ企業であるユニアデックス株式会社のSaaS型情報共有基盤サービス「NeXtCommons」も採用された。

 さいたま市では、多様化する災害への迅速な対応と、システム構築・保守費用などの抑制を目的とし、クラウド型の総合防災情報システムの導入を目指していたが、総合評価方式による調達を実施した結果、「SAVEaid」と「NeXtCommons」が採用された。

 両サービスが評価されたのは、操作性に優れ、さいたま市の要望する機能がそろったクラウドサービスである点や、「総合防災情報システム」「情報共有システム」とも、SaaS方式のサービスを組み合わせることで、初期構築コストおよび運用・保守のランニングコストが大幅に抑えられる点など。

 さいたま市では、2013年4月の本番稼働に向けて機能強化を実施するが、追加開発される機能も「SAVEaid」の標準機能として取り込まれるので、標準サービスとして利用でき、個別カスタマイズ部分の保守費用がまったく発生しない点も評価された。

 加えてネットワークは、災害時に確実に利用できるよう、副回線(防災専用端末用のネットワーク)にWiMAXを採用しており、有線回線が不通となってもネットワークの可用性が確保できる。

 なおさいたま市では、本番稼働に先駆け、現在提供中のサービスを2012年度から防災課を中心に試行利用するとしている。

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(石井 一志)
2012/2/2 18:18