ネットワールド、郵船情報開発にエントリーストレージ「EMC VNXe」を導入
株式会社ネットワールドは14日、郵船情報開発株式会社の開発環境用ストレージ基盤として、ネットワールドが取り扱うEMCジャパンの中小規模向けストレージ「EMC VNXe」が採用されたと発表した。郵船情報開発は日本郵船グループのIT企業で、今回導入されたストレージ基盤は、顧客システムの構築・検証などに使用されるという。
郵船情報開発では、日本郵船グループを始めとする海運関連企業にITソリューションを提供してきたが、社内にはそのための開発用サーバーが200以上も存在し、物理システムのままで保有するには負担が大きいため、VMwareを用いた仮想化によって、効率化を図っているという。
そこで用いるストレージ基盤としては、ネットワールドが提供したEMCジャパンのネットワークストレージ「EMC CLARiX AX100」を導入していたが、本稼働から約5年が経過してリプレース時期を迎えたため、新たなストレージを探していた。
今回、VNXeが採用されたのは、同製品を始めとしたEMCジャパン製品の、高い信頼性が評価されたため。従来利用していたAX100は、5年間の稼働期間中にほとんどトラブルがなく、この経験からEMCジャパンのストレージ製品を高く評価していたこともあって、今回のリプレースでも、高度なデータ保護機能や冗長化機構を備えたVNXeが選択されたという。
また優先情報開発では、自社で経験・ノウハウを蓄積した製品を顧客への提供でも活用しているので、運用性についても重視したとのこと。VNXeの標準運用管理ソフト「Unisphere」では、分かりやすいGUIを用いて高い操作性を提供でき、ストレージに関する高度な知識を持たないユーザーにも使いやすい点などが評価された。
加えてVNXeは、高速なSAS HDDと大容量で安価なNL-SAS HDDの双方をサポートしており、用途や目的に応じて選択できる点も強みで、今回のシステムは比較的低負荷な仮想サーバーでの利用が多いことから、NL-SAS HDDを採用してコストを削減しているとのこと。ただしNL-SAS HDDを利用していても、大容量キャッシュ搭載の効果などにより、従来の約2倍の性能を達成しているので、十分なパフォーマンスを発揮できているとした。