シマンテック、モバイル端末・アプリのセキュリティリスク軽減コンサル

　株式会社シマンテックは12日、コンサルティングサービスの新メニューとして、モバイル端末とアプリのリスク軽減を支援する「Mobile Security Assessment Suite（以下、MSAS）」の提供を開始した。

　MSASは、企業のモバイルセキュリティ態勢の評価、モバイルの脅威と脆弱性への対策実施を支援するサービス。モバイル端末とアプリを安全に活用するための戦略を提案する。

　同サービスでは、シマンテック独自のモバイルセキュリティフレームワークに基づくソリューション指向のアプローチを採用。企業のモバイルセキュリティを全体的に評価するモジュールと、モバイルアプリのセキュリティに特化したモジュールで構成される。

　まず、iPhone/iPad/Android端末などを企業で使用する際に生じるリスクレベルを評価。モバイル端末の使用事例や使用可能なセキュリティコントロールに基づき、情報セキュリティに関するプログラム、ポリシー、プロセスの欠陥に起因する現在の情報セキュリティリスク、および予測されるリスクを把握できるという。

　また、企業のカスタムモバイルアプリをセキュリティベストプラクティスと照らし合わせて評価。実際に使用する端末のOS・アプリケーションレベルでの攻撃をシミュレーションすることで、不正な攻撃に対する企業内アプリの耐性や、正規ユーザーによる誤用の防止能力を把握できるという。

　一連の評価が終了すると、シマンテックから報告書が提出される。これには、評価の概要のほか、高度な分析と診断結果、企業のモバイルセキュリティ準拠状況を示すスコアカード、詳細な診断結果と提案、欠陥を解消するための優先順位を示した対策案が含まれる。企業はこの報告書を活用し、モバイル端末管理、情報漏えい防止（DLP）、暗号化、ウイルス対策、認証などにかかわるモバイル戦略と実装計画を策定できるという。

　提供は12日より。シマンテックが直接提供する。