富士通、仮想・物理混在環境を一括配備できるプライベートクラウド基盤運用管理ソフト


 富士通株式会社は16日、プライベートクラウド基盤を運用管理するソフトウェア製品群「ServerView Resource Orchestrator V3」を発表した。グローバルで同日より販売を開始する。

 「ServerView Resource Orchestrator V3」は、物理/仮想環境が混在する多階層のシステムを、あらかじめ用意されたテンプレートを用いて一括配備できるソフトウェア製品群。物理/仮想サーバー、ストレージ、ネットワーク機器だけでなく、これまでは手作業だったファイアウォールの自動設定にも対応しているので、運用管理負荷の軽減、ヒューマンエラーの低減が図れるという。

 さらに、複数の顧客や部門間で共有されているマルチテナントのプライベートクラウド環境では、ファイアウォールを用いてICTリソースをシングルテナント単位に分離可能になるので、セキュリティの強化を実現。またこれらの機能は、パブリッククラウドサービス「FGCP/S5」で採用されているものと同等のセルフポータルで提供され、簡単な操作で利用できるとのこと。

 加えて、ユーザー企業の要件にあわせて3製品をラインアップしており、必要に応じて導入できるとした。具体的には、部門ごとに分散したサーバーを集約し、一元管理する用途向けの「Express V3」、サーバーの容易な拡張と高い可用性を実現する「Virtual Edition V3」、新規業務や業務変更に速やかに対応し、ICTリソースを有効活用する「Cloud Edition V3」を用意した。また「Cloud Edition V3」のオプションとして、災害対策に利用できる「DRオプションV3」も提供される。

 サーバーライセンスの価格は、「Express V3」が5万円(税別)、「Virtual Edition V3」が16万円(税別)から、「Cloud Edition V3」が23万円(税別)から、「DRオプションV3」が56万円(税別)。

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(石井 一志)
2011/11/16 13:35