ジュニパー、企業のモバイル化を支援する新製品群
ジュニパーネットワークス株式会社(ジュニパー)は24日、企業のモバイル化を支援し“シンプル・コネクト・ネットワーク”を実現する新製品群を発表した。3つのスイッチ製品、無線LAN機能、iOS/Android端末向けのセキュリティ機能を新たに提供する。
スイッチ製品としては、モジュール式、シャーシベースの「EX6200」、最大6台まで相互接続して単一の論理デバイスとして運用できる“バーチャル・シャーシ技術”を採用した「EX3300」、壁掛け可能なファンレス設計の「EX2200-C」を提供する。EX3300/EX2200-Cは出荷開始済みで、EX6200は2011年第4四半期に出荷する。
無線LAN機能では、無線LANコントローラ「WLC880」を提供。中・大規模の一般的な無線環境向けに設計されており、セキュアな無線LANサービスを複数の視点へ拡張できるという。最大256アクセスポイントをサポートし、「Spectrum Management」を含む新しいシステムソフトウェア機能もサポート。IEEE 802.11n 2x2 MIMO対応アクセスポイント「WLA-522」などとともに信頼性の高い無線環境を構築できる。10月より出荷する。
セキュリティ機能としては、「Junos Pulseモバイル・セキュリティ・スイート」の機能強化を図る。幅広いモバイル端末にネットワークへのセキュアなアクセス、アンチマルウェア機能、対データ盗難機能、リモート管理機能と提供するもので、今回、管理画面の日本語表示に対応するほか、iOSとAndroidそれぞれに対して新機能を追加する。
iOSに対しては、iPhone/iPod touch/iPadの紛失・盗難時に遠隔ロックする機能や、セキュリティやパスコードに関するポリシーの設定と適用、Exchangeプロファイルの定義と削除、VPNおよびWi-Fi設定の適用、端末アプリのインベントリ取得、iOS端末におけるアプリ制限といった機能を追加。Androidに対しては、完全なレイヤ3 SSL-VPN、ユーザー操作不要のアプリ権限の自動取り消し機能、マルウェア削除機能を追加する。
米Juniper キャンパスおよびブランチビジネスユニット担当シニア・バイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャのアレックス・グレイ氏は、「シンプル・コネクト・ネットワークにより、ユーザーは使用する端末を選択や変更が容易になり、そのいずれであってもビジネスアプリへ乗せ急なアクセスを提供できる。また、IT部門はPCからスマートフォン、タブレットまで幅広い端末を網羅した単一のポリシーをユーザーごとに適用できる。すなわち、新しい端末、セキュリティ、信頼性、ネットワークパフォーマンスに一切影響を与えることなく、IT部門がこれらのニーズに対応するのを支援する、当社の新たな取り組みになる」と述べている。