アイネット、シトリックスの仮想ネットワークプラットフォーム「NetScaler SDX」を採用


 株式会社アイネットとシトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(シトリックス)は30日、シトリックスの仮想ネットワークプラットフォーム「Citrix NetScaler SDX」を、アイネットのデータセンターに導入したと発表した。同製品の導入は国内では初となり、導入にあたっては、日商エレクトロニクス株式会社(日商エレ)が設計や設置などのインテグレーションと、その後の運用支援を含めたワンストップ保守サービスを提供しているという。

 今回導入されたNetScaler SDXは、仮想化されたNetScalerを動作させるための専用プラットフォーム。NetScalerでは仮想アプライアンス「NetScaler VPX」も用意されており、一般的なx86サーバー上に展開することも可能だが、通常はハードウェアで提供されるSSLアクセラレーションなど、一部機能は効果的に利用することができない。しかしNetScaler SDXでは、SSLアクセラレーションを含めて、NetScalerが持つ機能をフルに利用しながら、仮想化による恩恵をうけることができる。

 今回、アイネットでは仮想化オールインワンサービス「VAiOS」上でNetScaler SDXを活用するとのことで、これによって同サービスのユーザーは、負荷分散、キャッシュ、圧縮、SSL VPN、SSLオフロード、ID管理、WAF(Web Application Firewall)などNetScalerの機能を、アプリケーションやサービス、サイトごとに最適化して利用できるとしている。

 加えて仮想インスタンスを集約することにより、サービスデリバリーでの消費電力削減を実現。将来的には、クラウド事業者やユーザーのネットワークを、セキュアかつシームレスに接続するクラウドサービスの提供も可能になるとのこと。

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