米Citrix、アプリケーションスイッチの統合仮想プラットフォーム「NetScaler SDX」


 米Citrixは19日(米国時間)、アプリケーションスイッチ「Citrix NetScaler」の新たなラインアップとして、仮想NetScalerインスタンスを稼働させるハードウェアプラットフォーム「同 SDX」を発表した。最大50Gbpsのパフォーマンスを実現している。

 NetScaler SDXは、複数の仮想化されたNetScalerインスタンスを動作させる、専用のハードウェアプラットフォーム。Citrixが提供する「サービスデリバリーファブリック」構想の基盤となる製品で、これを用いると、ほかのデータセンターで稼働しているNetScalerと連携して、社外のクラウドが自社データセンターの延長先上で稼働しているかのように、ネットワークサービスを拡張できるという。

 それぞれの仮想インスタンスは、負荷分散、キャッシュ、圧縮、SSL-VPN、SSLオフロード、ID管理、アプリケーションファイアウォールといった、NetScalerの完全な機能を利用でき、別々のアプリケーション、サービス、サイト、あるいは別のユーザー向けに、個別に最適化して利用できるという。

 また各インスタンスは、完全に独立したネットワーク、CPU、メモリおよびSSLアクセラレーションのリソースを持っており、インスタンス単位での高可用構成、バージョン管理、ライフサイクル管理に対応。さらに、SR-IOV(Single Root I/O Virtualization)を実装しているので、仮想インスタンスからでも、ネットワークのパフォーマンスを最大限引き出せるとしている。

 管理は、単一のツールからすべてのインスタンスのプロビジョニング、監視・管理を一元的に行え、インスタンス単位で管理者権限を割り当てることも可能だ。

 なお、NetScaler SDX 17500、19500、21500の各モデルは、既存のNetScaler MPX 17500、19500、21500モデルと共通のハードウェアを利用しているので、これらのモデルのユーザーは、既存のアプライアンスを、新しいNetScaler SDXへその場でアップグレードできる。

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