TISとインテック、SaaS型着信管理サービス「Callノート」
TIS株式会社と株式会社インテックは26日、SaaS型着信管理サービス「Callノート」を共同で提供すると発表した。両社が属するITホールディングスグループ(以下、ITHDグループ)では、「クラウドテレフォニー」事業を推進しており、その第1弾サービスとして8月2日より提供される。
ITHDグループが展開する「クラウドテレフォニー」事業は、電話機・電話網の「音声」とWebの統合による高度な音声コミュニケーションを、クラウドサービス化したもの。今回発表された「Callノート」では、コールセンターなどにかかってきた顧客の電話に対して、その着信電話番号から、どの媒体を見て電話をかけてきたかを瞬時に確認できる仕組みを提供する。
具体的には、電話番号を載せたいWebサイトや紙媒体ごとの仮想電話番号を作成し、この仮想電話番号を掲載する媒体ごとに、電話対応者向け音声ガイダンスを任意で設定する仕組み。これによって、電話応対前に音声ガイダンスを通して、顧客がどの媒体をみて問い合わせてきたかを瞬時に把握することができ、その顧客にあった対応をすることが可能となる。
また、「Callノート」のシステムでは、ベーシックな電話転送機能をスケーラブルかつ安定的に提供するための電話基盤を備えているため、ユーザー企業は、同時に1000回線以上の大規模な電話利用が可能。さらに、仮想電話番号の新規発行、転送先電話番号の登録・変更、番号転送の一時停止からレポートファイルのダウンロードまで一連の機能を、簡易なAPIで提供するので、ユーザー企業は自社システムとシームレスに連携できるとのこと。
価格は、初期契約料が30万円、月額基本料が10万円から。このほか、通話料や仮想電話番号発行手数料、仮想電話番号管理費用(月額)などが別途必要となる。
ITHDグループでは、着信ログにより、情報掲載において有効な媒体を検証できるなど、顧客対応やマーケティングに活用できるサービスとしており、すでに、株式会社リクルートが運営するグルメサイト「ホットペッパー FooMoo」で採用されている。
なお、今後提供される「クラウドテレフォニー」の新たなサービスでは、この「Callノート」の電話基盤を活用していく予定だ。