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電通国際情報サービス、農業IoTベンチャーのベジタリアに出資

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は8日、農業IoT事業を展開するベジタリア株式会社への出資を発表した。ベジタリアの株式を、第三者割当増資によりISIDが取得する。出資金額は4億9997万5000円。

 ベジタリアは、圃場の環境情報や作物の生育状況を常時モニタリングできるIoTセンサー「フィールドサーバ」や、水田センサ「パディウォッチ」、地図情報をベースに圃場管理や農作業の記録ができるクラウド型営農管理システム「アグリノート」など、農業IoTソリューションを展開するベンチャー企業。

 ISIDでは、中期経営計画の基本方針の1つとして「新たなビジネス領域の開拓」を掲げ、中でも戦略領域である「IoT/ビッグデータ」分野において、ソリューションやサービスの開発を加速しており、農業分野では宮崎県綾町と共同で、ブロックチェーン技術を活用して有機農産品の品質を保証する実証実験を行っている。

 今後はこれらの経験を通して得られた技術やノウハウに、ベジタリアが保有する農業IoT分野におけるセンサー技術やソリューションを組み合わせ、農業IoTプラットフォームの構築や、生育環境などのデータ活用による農機メーカー向けビジネス開発などに取り組むとしている。