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NTT-AT、Arbor NetworksのDDoS攻撃対策製品を販売

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は1日、米Arbor NetworksのDDoS対策製品の提供を開始した。

 NTT-ATでは、攻撃規模の増大や攻撃動機の多様化が進展するDDoS攻撃の対策商材を強化しており、今回新たに、2000年の設立以来17年間にわたってDDoS対策製品を開発してきたArbor Networksの製品をラインアップに追加。これにより、既存のセキュリティ製品およびサービスを組み合わせた、高度なインターネット環境セキュアソリューションの提供が可能になるとしている。

 DDoSトラフィックは、パケット単位では正常通信と区別がつきにくいため、通常のセキュリティ対策製品(FireWall/IDS/IPS/UTM)では検知・防御が困難となる。これに対して、Arbor Networksの製品はDDoSに特化した多様な機能により、DDoSの検知・防御を可能にし、通信ネットワーク内のサーバーや端末だけでなく、セキュリティ対策製品自体もDDoS攻撃から保護する。

 製品・サービスのラインアップは、通信事業者向けにはマルチテナントに対応したスクラビングセンター型製品として、DDoS検知の「Arbor SP」とDDoS防御の「Arbor TMS」を提供。エンタープライズ向けには、オンプレス製品としてDDoS検知・防御の「Arbor APS」と脅威解析・可視化の「Arbor Spectrum」を、クラウドサービスではDDoS検知・防御の「Arbor Cloud」をそれぞれ提供する。価格は個別見積もり。

 これらの製品・サービスにより、ボリューム型DDoSからアプリケーション層DDoSまで幅広く検知・防御でき、オンプレミス製品とクラウドサービスを連携させた多層防御が可能で、SSL通信のDDoS検知・防御も可能になるとしている。

 NTT-ATでは、自治体、官公庁、教育機関、研究機関、一般企業などでは、新型のDDoSへの対策は十分に進んでいるとは言えないとして、これらの顧客を対象として販売活動を展開するとしている。