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日立、イベント駆動型フレームワーク「HAF/EDC」のIoT向け機能を強化

 株式会社日立製作所(以下、日立)は、大量データを高速・柔軟に処理するイベント駆動型フレームワーク「Hitachi Application Framework/Event Driven Computing(以下、HAF/EDC)」のIoT向け機能を強化し、電力や交通などの社会インフラや、製造・流通、金融分野など、IoTの活用により業務の効率化や新サービスの創出を推進する企業向けに、9月1日から販売を開始する。提供開始は9月29日。価格は個別見積もり。

 HAF/EDCは、位置情報やセンサー情報といったデータの発生(イベント)を契機として、データの種別に応じた適切な処理が可能なイベント駆動型のシステム開発基盤・アプリケーション実行基盤。日立のIoTプラットフォーム「Lumada」を構成する中核アーキテクチャーの1つで、各種ソフトウェアをつなぎ、高速に分散処理する基盤として、各種IoTソリューションへの適用を進めている。

「HAF/EDC」適用イメージ

 今回、IoTに共通して必要となるデータ処理モデルを、「格納」「分析」「参照」のプロセスとしてあらかじめ定義し、それらの標準的な手順に沿ってデータを効率的に処理できる「IoT共通フレームワーク」を新たに製品化。これにより、短期間でのIoTのシステム設計・開発と高効率な仮説検証を実現し、顧客のIoT活用によるサービス創出を支援する。

 「格納」「分析」「参照」のすべてのフェーズにおいて、HAF/EDCの分散処理技術により、複数サーバーで大量データを高速に分散処理し、処理時間の短縮が可能。また、HAF/EDCは、クラスタ構成を自動的に拡張できるため、仮説検証環境から商用システムへ移行する際にも、サービスを止めることなくシステム規模を拡張することができ、スムーズなシステム移行が可能としている。