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日立、プログラミングツール「Node-RED」でシステム連携を容易に実現する技術を開発

 株式会社日立製作所(以下、日立)は9日、コーディングを行うことなくプログラミングが可能なツール「Node-RED」の機能拡張に向け、多様なシステム間での処理・データ連携を容易に実現する技術を開発したと発表した。

 Node-REDはIBMが開発し、2016年10月にJS Foundationに寄贈されたコーディングレスプログラミングツール。画面上に「ノード」と呼ばれる処理部品を配置し、ノード間を接続するだけでプログラムを容易に作成できる。

 コーディング不要でアプリケーションの開発やカスタマイズが可能であることから、企業での活用が進められているが、システム間での処理やデータ連携を行うためには、個別の処理ノードを対象システムごとに開発する必要があることが課題となっている。

 そこで日立では、多様なシステム間の処理やデータ連携を簡素化する技術として、Node-REDと他システムとの連携パターンを一般化できることに着目し、システム間の接続インターフェイス(API)を統合管理する技術「Flow Connection Gateway」を開発した。Flow Connection Gatewayは、システム接続機能を標準で提供するほか、接続先システムのAPIを参照することで必要な設定を簡略化できるため、ノードの開発を効率化し、迅速なアプリケーション開発を可能にする。

 日立では、今回開発した技術をNode-REDの新機能としてNode-REDコミュニティに提供するほか、Node-RED初心者向けの書籍の発売などを通じて、Node-REDコミュニティに貢献すると説明。また、今後Node-REDをIoTプラットフォーム「Lumada」上で活用することで、顧客へのアプリケーション開発・提供の迅速化を目指すとしている。