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ネットワールド、マイクロバーストの課題に対処可能なSDNパッケージ「Cumulus One」

 株式会社ネットワールドは27日、非常に短い時間の中で通信データ量が爆発的に増大する“マイクロバースト”への対応を図るため、SDNパッケージ「Cumulus One」を販売開始すると発表した。米Cumulus NetworksのネットワークOS「Cumulus Linux」の最新版と、イスラエルMellanox Technologiesのベアメタルスイッチ「Mellanox Spectrum」(40GbE)をバンドルして提供する。

 昨今ではハイパーコンバージドインフラ(HCI)の導入加速などにより、大量のリクエスト発生時、ミリ秒単位の一瞬の間に爆発的に通信データ量が増大するマイクロバーストが起こりやすい環境になっており、通信の遅延や品質の低下につながっているという。

 今回提供する「Cumulus One」にバンドルされるCumulus Linuxは、LinuxベースのネットワークOSで、周辺ツールやハードウェアを含めて、低コストで拡張性の高いネットワークを実現できるのが特徴だ。一方、Cumulus Linuxを稼働させるMellanox Spectrumスイッチは、パケットロスが発生せず、低遅延を誇る独自開発のネットワーク処理用ASIC「Mellanox Spectrum」を搭載している。

 これらを組み合わせたCumulus Oneを利用すると、ネットワークの遅延をマイクロ秒単位で可視化でき、マイクロバーストの検知やボトルネックの特定も可能。導入コストと運用コストを削減しながらも、高パフォーマンスで、費用対効果の高いネットワークインフラを実現できるとした。

 なおCumulus Oneでは、Mellanox Spectrum 40GbE 1U switch QSFP28 ports×1台、スイッチ用電源ケーブル×2本、Cumulus Linux v3.3×1ライセンス、これらの製品のセンドバック保守1年を含んでおり、価格は204万5800円(税別)。ただし9月末までの受注分については、99万円(税別)で提供するキャンペーンを実施する。