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NTT ComとRancher Labs、企業向けコンテナサービスの提供で協業

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)、株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)、米Rancher Labsの3社は6日、企業向けコンテナサービスの提供に関して協業すると発表した。

 これに伴い、NTT Comのクラウドサービス「Enterprise Cloud」のメニューとして、10月より、大規模企業向けに閉域網で接続可能なプライベートコンテナサービスを提供する予定。また2017年内に、NTTPCのクラウドサービス「WebARENA」のメニューとしても、中堅・中小企業向けパブリックコンテナサービスを提供するとしている。

 今回提供する企業向けプライベートコンテナサービスでは、Rancher Labsが提供するDockerコンテナ管理ソフトウェア「Rancher」を利用し、Dockerコンテナおよびホストを容易に管理・運用可能。クラスタ管理環境としては、Rancher Labsが提供するCattleに加えて、Googleが開発を進めているKubernetesも利用できるいう。

 また、Rancherコミュニティが提供する多種多様なカタログを利用し、複数のコンテナから構成されるシステムを容易に構築可能な点もメリット。ユーザーが作成したコンテナやシステム構成をカタログ化することにより、容易にシステムを複製・復元できるとした。

 利用にあたっては、コンテナの実行環境を即時提供可能なため、ユーザー側でのコンテナ環境のインストールや設定作業は不要。コンテナの実行環境の維持管理をサービス提供することで、運用負荷も軽減する。さらに、Enterprise Cloudの仮想サーバーにRancher環境を構築することで、データベースなどEnterprise Cloudのメニューとの連携にも対応するとしている。