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アシストとプロット、ネットワーク分離環境下での安全なファイル交換を実現するソリューション

 株式会社アシストと株式会社プロットは3日、アシストのWeb無害化ソリューションである「ダブルブラウザ・ソリューション」と、プロットのファイル無害化機能付きファイル交換システム「Smooth File(スムースファイル)ネットワーク分離モデル」を組み合わせ、インターネット分離提案を共同で行っていくと発表した。

 ダブルブラウザ・ソリューションは、イスラエルEricom Softwareが開発したクライアント仮想化製品「Ericom」を基盤とする標的型攻撃対策ソリューション。WebブラウザをEricomの専用サーバー上で仮想的に動作させ、その実行結果を基幹系ネットワーク内の端末側に転送・表示する仕組みを採用する。社内ネットワークとインターネット間の通信はファイアウォールで遮断されており、万一専用サーバーがマルウェアの被害を受けても情報が漏えいしないという。

 一方のSmooth Fileネットワーク分離モデルは、異なるネットワーク間でのファイル交換を可能にするソリューション。ファイル内のマクロやスクリプトなどのリスク要因を排除できるため、インターネットに接続した情報系ネットワークと、セキュリティが保たれた基幹系ネットワークの間で、無害化したファイルを安全に受け渡しできるとのこと。

 今回の連携ソリューションでは、情報系ネットワークと基幹系ネットワークを分離した上で、社内PCから仮想ブラウザ経由でインターネット上のWebサイトへアクセスし、ファイルを仮想ブラウザ側にダウンロードする。次に、仮想ブラウザにてSmooth Fileネットワーク分離モデルへアクセスし、ファイル無害化処理を行った上で、当該ファイルを基幹系ネットワーク内にあるPC端末へダウンロードする、といったことが可能になる。

 これにより、安価にインターネット分離を実現しながらファイルを無害化し、基幹系ネットワークへファイルを持ち込めるようになるため、ゼロデイ攻撃など、未知の攻撃に対しての防御を強化可能。ユーザーの利便性を損なうことなく企業のセキュリティを強化できるとした。