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NTTPC、SD-WAN技術を用いた中小規模向けクラウド型ネットワークサービス

 株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)は、中堅・中小企業向けのクラウド型ネットワークサービス「Master'sONE CloudWAN Nプラン」を、6月6日より提供開始する。価格は、月額1万7000円から。

 「CloudWAN Nプラン」は、SD-WAN(Software-Defined Wide Area Network)技術を活用したクラウド型ネットワークサービス。中堅・中小企業向け、および多拠点展開企業のネットワークインフラ課題を解決する機能に絞って提供することにより、低価格を実現したという。

 特徴は、企業のイントラネット内で「どんなアプリケーションが」「いつ」「どのくらい利用されているか」を可視化することで、業務に不要な通信や最適化が必要な通信などを把握可能な点。情報システム部門やSIer/NIerは、これをもとに、特定アプリケーションの利用禁止や回線増強などの選択肢から、最適なトラフィック制御を実行できる。

 また、特定の通信を、企業のイントラネットを経由することなく、直接インターネットへ迂回(うかい)させることが可能。集中するトラフィックの制御を適切に行えるので、クラウド利用拡大に伴うコスト増の抑制を行えるとした。

 さらに、オンライン申し込みにより、4営業日以内での拠点開設を実現できる迅速さも特徴。ソフトウェア技術を使って契約・利用状況などを一元的に管理しており、エッジ装置のフィルタリング変更などを、コントロールパネルからすぐに実行可能とのこと。

 今後は、情報システム部門やSIer/NIerがIT運用の効率化・迅速化を実現するために、順次、追加機能を提供する予定。

 まず、PPPoEでのアクセス回線接続時に、自動的にコンフィグをダウンロードし、「フレッツ」回線利用時に必要な機能を提供するゼロタッチ・プロビジョニングのPPPoE対応を7月に実施。同じ7月には、パブリッククラウド上に設置できるソフトウェア型のエッジ装置を提供し、複雑な設定作業を行うことなくパブリッククラウドに接続できるようにする。

 また、専用線や「フレッツ」など、複数の回線を組み合わせて利用できるDPI(Deep Packet Inspection)ベースのハイブリッドWANも、9月の提供を予定している。

 なおNTTグループでは、クラウド型ネットワークサービス「CloudWAN」を、国内ならびに南アフリカより提供開始することを5月30日に発表しており、CloudWAN Nプランは、国内における同サービスの1ラインアップである。

 あわせて、NTTPCが1月から提供してきたクラウド型ネットワークサービスは、今回より「Master'sONE CloudWAN Vプラン」に名称を変更。主に高機能なサービスを必要とするユーザーに対し、継続して提供するとしている。