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SCSK、ドキュメント管理を支援するALMパッケージ「ConTrack」
2017年5月30日 11:57
SCSK株式会社は30日、アプリケーションライフサイクル管理(ALM)パッケージ「ConTrack(コントラック)」を、6月より提供開始すると発表した。
ConTrackは、自動車業界などの制御システム開発をはじめ、ミッションクリティカルなシステム開発におけるトレーサビリティ(生産履歴の追跡)管理など、ドキュメント管理を支援するALM製品。
開発文書の要求管理、構成管理、変更管理、文書構造解析が可能なクライアント/サーバー型のパッケージになっており、開発者がさまざまなツールを利用して作成した開発文書をそのまま利用して、トレーサビリティ情報の登録・管理を行うことができる。
このうち要求管理機能では、要求や要件をまとめた要件定義書などの上位成果物から、詳細設計書やソースコードなどの下位成果物との関係性をリンクさせることで、トレーサビリティ管理を行える。トレーサビリティ設定は、簡単なドラッグ&ドロップ操作、またはタグ情報読み込みによる自動設定が可能。両者の混在にも対応するため、レビュー中などでも、開発文書を修正せずにその場でトレーサビリティ設定を実施できるとしている。
構成管理機能は、成果物の世代や変更・修正履歴、ブランチを管理する機能。登録された文書は、トレーサビリティ情報はもちろん、本文修正などの履歴情報が管理され、修正者や修正理由、修正箇所を確認することができる。
また変更管理機能は、オープンソースのプロジェクト管理ソフトウェア「Redmine」との連携で実現され、影響範囲分析による影響箇所への自動チケット起票や、チケットと関係する成果物要素(修正箇所など)とのトレーサビリティ設定が可能だ。
文書構造解析機能では、開発文書の構造を解析し、トレーサビリティ管理の対象となる要素を自動的に抽出・登録する。アウトライン表示や章立て番号など、文書中に一定の規則があれば解析可能で、文書をツール指定の固定フォーマットに合わせる必要はないとのこと。ファイルはWord/Excel/PowerPoint/PDF/テキストに対応し、今後はVisio、Mathworks Matlab/Simulink、Enterprise Architectにも対応予定としている。
なお、画面構成は、操作性や視認性を向上するため、直感的にわかりやすい構成を採用しており、トレーサビリティ編集画面を中心に、必要に応じてほかの画面を開いて利用する方式になっているいう。操作についても、利用頻度の高い機能を右クリックで一覧表示できるようにしており、必要な機能をすぐに起動できるとのことだ。
価格は、1ライセンスあたり100万円(税別)前後を予定する。SCSKでは、導入支援サービスなどの付帯サービスも提供を計画しており、今後5年間で1000ライセンスの販売を目標としている。