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NSFOCUSが脅威情報サービスを国内提供、中国を経由した脅威対策に成果を発揮

 統合型セキュリティソリューションを提供する米NSFOCUSは28日、セキュリティソリューション「NSFOCUS グローバル・スレットインテリジェンス」を日本国内で提供すると発表した。

 NSFOCUSは、中国NSFOCUS Technologyの100%子会社で、北米、中南米、欧州、中東、アジア太平洋地域全体を統括する事業会社。

 NSFOCUSでは、グローバルにおけるサイバー攻撃の約40%は中国に関連したものとされており、こうした中国を発信元とする攻撃に利用されるエクスプロイトは、長い場合には数カ月に渡って流通していると考えられていると説明。NSFOCUSは、中国国内外からの脅威に関する知見を有しており、製品は中国を経由した脅威対策において優れた成果を発揮する点が特徴だとしている。

 提供する「NSFOCUS グローバル・スレットインテリジェンス」は、4000社を超える利用企業のアクティブデータや、1万2000のネットワークセンサー、高精度のハニーポット群などから収集される、1日700Gを超えるデータの解析および約4億のエンドポイントの可視化などにより、まだ実行されていない攻撃に対しても即座に有効な防御策を打つことを可能とする。

 サービスでは「NSFOCUS スレットインテリジェンス(NTI)ポータル」として、調査、データ収集、クラウドソースのデータ分析による、さまざまな脅威および攻撃者に関する詳細な知見をポータル上に公開。脅威の詳細調査のほか、マルウェア検体の分析依頼、IPアドレスのモニタリングおよびトラッキング、不審なIPアドレスの検知(自動通知)など、関連性の高い脅威に合わせカスタマイズした情報を提供する。

 また、世界各地に配置されたNSFOCUSクラウドセンターが収集・分析した、攻撃への関与の恐れがあるIPアドレスリスト、悪意のあるウェブサイトのドメインリスト、C&Cサーバーを特定するIPアドレス情報、マルウェアハッシュなどのデータを提供。毎週発行のブログ、緊急アラート、定期発行レポートなどを通じて、深刻な脆弱性分析に加え、リアルタイムの脅威動向や攻撃キャンペーン、攻撃者に関する情報を提供する。

 日本法人のNSFOCUSジャパン株式会社では、「NSFOCUS グローバル・スレットインテリジェンス」の提供開始に合わせて、日本テクノ・ラボ株式会社と、日本市場における共同開発、販売および技術支援を含めた業務提携を結び、脅威インテリジェンスデータおよびセキュリティソリューションの提供に注力していくとしている。