ソフトバンク、IBM Watsonを活用した2つの接客ソリューションを販売

　ソフトバンク株式会社は2月28日、IBM Watson日本語版を活用した接客ソリューション「TalkQA for Pepper」「OK SKY」の2つを、同日より販売開始したと発表した。

　ソフトバンクは、AIの導入を検討している法人のお客さま向けに、利用業務別に分かれ、自社開発に比べて低価格かつスピーディーに導入できるパッケージ型のソリューションを提供しています。これまで、オフィスの受付対応や社内外からの問い合わせ対応などに活用できる、4つのソリューションの販売を行ってきました。

　新たに提供するソリューションのうち「TalkQA for Pepper」は、エクスウェア株式会社が開発したもので、IBM WatsonとPepperを組み合わせ、店舗や施設への訪問客に対して、Pepperが製品やサービスの説明、施設の案内を行う。

　訪問客がPepperに質問をすると、IBM WatsonのAPIの1つ「NLC（Natural Language Classifier、自然言語分類）」によってその内容を認識し、音声やタブレット端末を通じて最適な回答を返すという。

　また、エクスウェアのPepper向けプレゼンテーションアプリ「ペップレ」と組み合わせると、Pepperがスライドや映像、音声を使ってプレゼンテーションを行うことも可能で、展示会や企業内研修などに適用できるとした。

　価格（税別）は、ペップレの利用料金を含み、初期費用が65万円から、月額利用料が17万5000円からで、別途Pepperのレンタル料金も必要となる。ソフトバンクでは、Pepperすでに導入しているユーザーが、Pepperをより多くのシーンで活用するのに最適としている。

　一方の「OK SKY」は、IBM Watsonを活用したチャットボットと有人のチャット対応を組み合わせ、オンラインで接客サービスを提供するソリューション。株式会社空色が開発した。

　ECサイトや各種サービスサイトのユーザーが、PCやスマートフォンなどを使って「OK SKY」に質問をすると、NLCによって質問の意図を解釈し、チャットボットが最適な回答をリアルタイムに提示してくれるという。また、内容に応じてオペレーターによる対応への切り替えも可能だ。

　なおソリューションの導入にあたり、有人のチャット対応から開始することで接客に必要な学習データを蓄積できるため、チャットボットへのスムーズな移行が行えるとしている。

　価格（税別）は、初期費用が100万円から、月額基本料が10万円からで、利用量に応じた従量課金も発生する。