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DDSのスタンドアロン版指紋認証パッケージ、二要素認証に対応

指紋認証とWindowsパスワード認証を組み合わせて利用可能に

 株式会社ディー・ディー・エス(DDS)は27日、管理サーバーを必要としない指紋認証ソリューション「EVE FA Standalone Edition」を機能強化し、二要素認証に対応した新版「同 Rel.5.00」として提供開始した。

 EVE FA Standalone Editionは、小規模から導入できる、管理サーバーを必要としない指紋認証パッケージ。Windowsログオンや業務アプリケーションでのパスワードによる認証を指紋認証に置き換えられるため、なりすまし対策に効果的という。

 しかし昨今、さらなる認証の強化が求められるようになったとのことで、例えば、厚生労働省から提示された「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」や文部科学省から提示された「教育情報セキュリティのための緊急提言」では、二要素認証の適用が求められている。また、クレジットカード情報および取引情報を保持するためのセキュリティ基準「PCIデータセキュリティスタンダード(PCI DSS)」でも、CDE(カード会員データ環境)への管理アクセスに、多要素認証の適用が求められているとのこと。

 特に、医療、教育、金融といった業界では、全社導入の前に、特定のシステムにおける小規模での導入ニーズが高いことから、管理サーバーを必要としないEVE FA Standalone Editionを強化。今回の新版では、指紋とWindowsパスワードの組み合わせによる二要素認証に対応させた。2つの独立した要素を用いることで、セキュリティレベルをより向上させることが可能になっている。

 パッケージは、指紋認証ユニットとソフトウェア、ライセンスのセットとなり、デスクトップPC/タブレットPC用が3万800円(税別)、ノートPC用が2万2500円(税別)。

 なお、2016年11月29日から2017年2月26日までに、旧版の「EVE FA Standalone Edition Rel.4.2x」を購入したユーザーに対しては、順次、無償で新版へのアップグレードを提供するとのことだ。