ニュース

DAL、セキュリティや運用性を強化したデータ連携基盤「ACMS Apex 1.1」

 株式会社データ・アプリケーション(DAL)は、エンタープライズ向けのデータ連携基盤「ACMS Apex」において、セキュリティなどを強化した新版「同 1.1」を12月28日より販売開始する。

 ACMS Apexは、既存のアプリケーション資産を生かしつつ、単一のソフトウェアで、セキュアかつ可用性の高いデータ連携基盤を提供するソフトウェア。大企業の基幹システムやサービス事業者が提供するSaaSなど、ミッションクリティカルなデータをシームレスに連携できるという。

 今回の新版では、さらに運用効率よく、セキュアなデータ連携を実現するための機能を実装した。具体的には、それぞれの企業に独立してインストールされたACMS Apex間を連携する、AI(ACMS Apex間連携)機能を提供。グループ企業間や拠点間、サービス提供企業とサービス利用企業間といった、企業間をまたがった業務フローの連携やリソースの利用が可能にしている。

 また、共有する情報の範囲は権限設定でコントロールできるため、サービス提供企業はサービス利用企業とのSLA(Service Level Agreement)にあわせた情報公開が可能とのこと。

グループ企業間や拠点間連携イメージ

 さらに、複数サーバーでの分散構成時のサーバー間通信を、SSL/TLSに対応させた。前バージョンの「1.0」ではPCI DSSに準拠したファイルの暗号化を実装しており、今回の強化によって、データ保管時、通信時の両方でデータ保護に対応している。

 このほか、SFTPでファイル転送を行うサーバー機能に加え、今回はクライアント機能を追加。全銀TCP/IP手順において、SSL/TLSプロトコルによる暗号化を行えるような強化も図られた。

 なおプラットフォームの対応も強化されており、OSは従来のRed Hat Enterprise Linuxに加え、統合管理サーバーと分散サーバーでWindows Serverをサポート。分散サーバーでは、HPE HP-UX、IBM AIX、Oracle Solaris(SPARC)、IBM iといった各環境にも対応した。管理用データベースも、PostgreSQL 9.4、MySQL 5.7、SQL Server 2016/2014 SP2をサポートしている。