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トレードワークス、IBMクラウドで証券会社向けサービスの提供を開始

日産証券が先物オプション向け証券フロントシステムとして採用

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は20日、証券業界向けに証券フロントシステムを提供する株式会社トレードワークスが、証券ネットフロントシステムをIBMクラウドのIBM Bluemix Infrastructure(旧称:SoftLayer)上に構築し、11月14日から日産証券株式会社に証券フロントシステム先物オプション版のASPサービス提供を開始したと発表した。

 トレードワークスでは、IBM Bluemix Infrastructureの先進性、柔軟性、堅牢性に加えて、FISC安全対策基準のベンチマークを実施済みで、金融業務向けに求められる厳しいシステム要件に対応する点を評価。24時間365日システム稼働が求められる証券ネットフロントシステムのプラットフォームに採用した。

 IBM Bluemix Infrastructureが提供するベアメタルサーバーを採用することで、オンプレミスと同等のトランザクション処理を実現。自社データセンターとIBMクラウドの東京データセンターを接続するダイレクトリンクコロケーションサービスにより安定した処理が可能で、クラウドサービスのため証券会社にとって取引量の急激な増加時に大きな初期投資を行うことなく短期での導入が可能。24時間365日稼働に加えて高いセキュリティ管理が求められるインフラ環境のシステム運用を、IBM Bluemix Infrastructureの基本機能で補うことで、証券会社がビジネス戦略に注力できるといった点が採用理由になったという。

 トレードワークスでは、今後もFinTechに代表されるサービスの多角化が進む証券マーケットにおいて、証券各社の独自戦略を最短のリードタイムで実現可能なIBM Bluemix Infrastructureの活用により、証券ネット分野における投資環境の整備に注力するとしている。