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アライドテレシス、日立システムズの入退室管理システムと連携したSDNソリューションを提供へ

 アライドテレシス株式会社は14日、自社のSDN/アプリケーション連携ソリューション「Secure Enterprise SDN(SES)」と、株式会社日立システムズの「Webvisor入退室管理システム」が連携すると発表した。両社は共同で、SDNによるネットワークセキュリティの強化ソリューション提供を目指すという。

 Webvisorは、入退室管理システムと映像監視システムから構成されるセキュリティ設備により、ユーザーの目的に応じた物理セキュリティソリューションを提供している。今回の連携対象となる入退室管理システムは、複数の認証方式とカメラ監視の組み合わせにより、ユーザーのセキュリティポリシーに応じて、フロアに適切な入退室管理システムを提供する。また、入退室履歴とカメラ蓄積画像を連携させた証跡管理にも対応しているとのこと。

 一方のSESは、SDN/OpenFlow技術などを利用し、企業向けアプリケーションとネットワークを連携/連動させることにより、ネットワーク運用管理にかかる工数/コストの削減、およびセキュリティの強化を実現するソリューション。

 すでに企業向け人事システム、IT資産管理システム、ネットワーク脅威検知システムなどと連携しているが、Webvisor入退室管理システムとの連携により、入退者への動的なネットワークアクセスを実現する、新しいセキュリティソリューションを提案するとした。

 具体的には、入室者のロケーション情報と利用者情報を、Webvisor入退室管理システムからアライドテレシスのSDNコントローラー「AT-SESC」に送り、入室対象オフィス内にあるネットワーク機器に対して、入室者が所有する情報機器のみネットワークを利用できるよう、アクセス制御を行う。逆に退室時は、退室者の所有端末のネットワーク利用を利用不可の状態にすることで、オフィスに置いてある自席のPCを他人が利用してしまう、といったセキュリティ上のリスクを抑制できるとしている。

 なお両社はで、2017年3月のソリューションの提供を目指し、共同開発検証を行うとのこと。