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三菱航空機がジャストシステムのWeb DB「UnitBase」を採用、400以上のDBが稼働中

 株式会社ジャストシステムは21日、三菱航空機株式会社が、Webデータベースソフト「UnitBase」を採用したと発表した。同社では、全社の情報共有プラットフォームとして利用しているという。

 UnitBaseは、ノンプログラミングで社内システムを構築できるwebデータベースソフト。マウスでのドラッグ&ドロップ操作やExcelファイルの取り込みといった簡単な操作でデータベースを作成できるので、情報システム部門でなくても、案件管理や問い合わせ管理、顧客管理といった業務に必要なシステムを簡便に構築できる特徴を持つ。

 今回、同製品を採用した三菱航空機は、国産初のジェット旅客機「MRJ」を開発する企業で、設計開発や品質保証部門を中心に、部品のスペックや試験結果などをExcelファイルで管理していたという。

 しかし、多くのシステムや部品の組み合わせからなる旅客機開発では、開発が進むにつれて多部門にまたがった情報のやりとりが発生するため、部署ごとに部分的に変更された似たようなファイルが作られ、複数のファイルに分かれた情報をまとめるのが難しくなるなど、管理が煩雑となっていたとのこと。

 そこで同社では、Excelでの情報共有に限界を感じ、情報の一元化を実現するためのシステム導入を検討した。製品の選定にあたっては、旅客機開発のように前例が極めて少ないプロジェクトでは、開発プロセス自体が見直しになることもあるため、いったん導入すると仕様の変更が難しいシステムやパッケージソフトでは運用が難しいと考え、突発的な変更にも素早く対応できる仕組みであることを条件にしたという。

 そして検証の結果、ユーザー部門の担当者が自らメンテナンスできる「UnitBase」の簡単さや柔軟性、機動性が評価され、採用されたとのこと。現在は全社で利用されており、ユーザー部門を中心に400以上のデータベースが稼働している。