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東芝、製造現場向けの装置遠隔監視・モニタリングクラウドソリューションを提供開始

IoTデータとライフサイクルデータを統合し、製造装置の停止時間を極小化

 株式会社東芝は27日、次世代ものづくりソリューション「Meister」シリーズの新サービスとして、IoTとサイバーフィジカルシステムを活用した装置遠隔監視・モニタリングクラウドソリューション「Meister Visualizer Suite for O&M」の販売を開始した。

 サイバーフィジカルシステムとは、実世界の事象をセンサーネットワークなどを通じてデジタル上に再現したものに対し、大規模データ処理技術などを駆使して分析・知識化することで、最適な情報や解決策を創出する仕組み。

Meister Visualizer Suite for O&Mの概念図

 ソリューションは、故障や異常などで停止した装置を早期に復旧することが求められる製造現場に対して、製造工程における各装置の稼働状況や、仕様・部品構成、保守履歴などの装置に関連する情報を集約してワンストップで装置管理者に提供。装置の遠隔監視をサポートすることで、故障の予兆を検知し、異常発生時には迅速な関連情報を収集することで、早期復旧を可能にする。

 データ収集から蓄積、視覚化までを迅速に行うクラウドサービスとして、装置の遠隔監視に必要な機能をオールインワンのパッケージで提供し、システム構築期間を大幅に短縮可能。ソリューションに付属する、ものづくり情報プラットフォーム「Meister DigitalTwin」上に、稼動状況や機器構成・部品交換履歴などの関連情報を集約し、地図画面、装置監視画面、機器構成・部品交換履歴画面、KPI表示画面などにより、異常発生時の適時適切な判断、迅速な対応をサポートする。

 エッジコンピューティングを実現し、現場に近い場所でのリアルタイムなアクションが可能。現場での異常検知や異常の予兆検知、それに対応した素早いアクションを、ミリ秒単位の高速処理で行い、必要な情報のみをクラウドに送信することで通信量の削減にも貢献する。

 価格は、初期導入費用が300万円から、月額費用が90万円から(デバイス10式、データ容量150GB、同時接続ユーザー5人分)。