日産自動車、オフィシャルサイト「羅針盤」のシステム基盤をNTT Comのクラウドに集約

　NTTコミュニケーションズ株式会社（以下、NTT Com）は5日、日産自動車株式会社（以下、日産）が、オフィシャルサイト「羅針盤」をNTT Comの企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」上に構築し、10月より順次提供を開始すると発表した。

　日産のオフィシャルサイトである羅針盤は、以前はオンプレミス環境で運用されており、開設から年月が経過したこともあって、システム基盤が老朽化するとともに、拡張性や柔軟性を欠いてしまっていたという。

　また、システム基盤と接続する各ネットワークや、オフィシャルサイトから派生する関連サイトなどが個別に管理・運用されていたため、セキュリティレベルのばらつき、故障発生時の切り分け時間の長期化、新規システム導入にかかる時間やコストの増加などにつながっていたとのこと。

　そこで、日産のグローバルICT戦略パートナーであるNTT Comは、これらの課題を解決するため、Enterprise Cloudなどを活用したトータルソリューションを提供した。同サービスは、ネットワークとクラウド基盤の一元管理が可能で、新規システム導入にかかる時間やコストを削減できるほか、俊敏性やスケーラビリティに優れているため、日産自動車では、新しいWebコンテンツの設計や発想を制限されることなく、迅速に開発・提供できるようになったという。

　また「羅針盤」に加えて、派生サイトやそれらのシステム基盤と接続している各ネットワークを一元的に運用管理することにより、運用の効率化やセキュリティポリシー標準化を実現している。