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NECソリューションイノベータ、「NEC 農業技術学習支援システム」の最新版を提供開始

 NECソリューションイノベータ株式会社は5日、今後失われていく可能性のある篤農家の「匠の技」(暗黙知)をIT技術を用いて形式知化し、他の農業者や新規参入者などへの継承を支援する「NEC農業技術学習支援システム」の最新版の販売を開始した。

 最新版では、学習コンテンツの作成を支援する「導入支援コンサルティングサービス」と、システムに蓄積された学習コンテンツを広く他の地域へ提供を可能にする「コンテンツ流通機能」を追加した。

 「導入支援コンサルティングサービス」は、熟練農家と非熟練農家の作業を比較・分析し、熟練農家の「状態把握」と「判断」のポイントを抽出して、学習コンテンツの作成を支援するもの。実際の栽培管理作業に合わせた、有効性の高い学習コンテンツを作成することが可能になる。

 「コンテンツ流通機能」では、システムに蓄積された農業技術やノウハウを、システムを利用する他の地域に提供できる。これにより、自身が持つ農業技術を後世に残したいと考えている熟練農家が、離れた地域に対しても、農業技術を継承できるようになる。貴重な栽培ノウハウがさまざまな地域に流通することで、日本の栽培品質の向上に寄与することを目指すとしている。

 導入支援コンサルティングサービスの価格(税別)は200万円から。農業技術学習支援システムの初期費用および月額利用料が別途必要。コンテンツ流通機能付きの農業技術学習支援システムの価格(税別)は月額7万円から。販売開始時期は2017年1月の予定。NECソリューションイノベータでは、今後3年間で50ユーザーへの導入を目指す。