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日本ヒューレット・パッカード、データ分析プラットフォームの最新版「HPE Vertica 8」を発表

 日本ヒューレット・パッカード株式会社は5日、次世代データ分析プラットフォームの最新版となる「HPE Vertica 8」を発表した。

 「HPE Vertica 8」では、統合アーキテクチャおよびインデータベース分析機能を向上。オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドや、Hadoopデータレイクにおいても、分析を実施する場所や手法を選んで最適のソリューションを採用できる。

 さらに、HPE Vertica 8ではデータの移動および統合機能を強化し、数百から数千カラムへのデータロードを最大700%高速化。Amazon S3からの簡単なデータロードや、Apache Kafkaデータストリームの包括的なビジュアルモニタリングなどを実現するとしている。

 Verticaのインデータベースを適用した機械学習アルゴリズムでは、より大規模なデータ向けにRベースの機械学習モデルをあらかじめ作って直接展開が可能。また、ユーザーはHPE Verticaの高性能ParquetとORC Readersを使って、より価値あるものをHadoopデータレイクから導くことができ、データのコピーや移動を行うことなく、Hadoopデータレイクに存在するデータに安全にアクセスして分析できる。

 パブリッククラウドについては、Microsoft Azureに対応。Microsoft Azureに対応したHPE Verticaは、Microsoft Azure Marketplaceを通じて即時に利用できる。Amazon Web Services(AWS)については、Amazon S3へのシームレスなアクセスおよびより強力なセキュリティなどの対応強化を行っている。

 また、Apache Sparkアダプタの最適化により、HPE VerticaとSparkシステム間の高速なデータ連携を可能にした。データサイエンティストは、小規模なデータのクエリにおいては、Spark内に堅牢な機械学習モデルを構築し、大規模スケールで最大規模のデータ量における最も高度なクエリでは、広範なHPE VerticaのインデータベースSQL分析を活用できるとしている。

 日本ヒューレット・パッカードでは同時に、「HPE Haven OnDemand」プラットフォーム上で、新しいクラウド型サービス「HPE Haven OnDemand (HoD) Combinations」の提供を開始することを発表。同サービスは、既成のコグニティブサービスの一覧と直感的なドラッグ&ドロップ型インターフェースを備えており、開発者は複数の機械学習APIを組み合わせて、機械学習機能を取り入れた次世代アプリケーションを作れるようになるとしている。