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ネットアップ、最新版のONTAPソフトウェアとオールフラッシュストレージ製品を発表

 ネットアップ株式会社は4日、ストレージOS「NetApp ONTAP 9」の最新版と、オールフラッシュストレージの新製品を発表した。

 最新版のNetApp ONTAP 9では、単一のデータコンテナを最大で20PB、4000億ファイルまで拡張できる「NetApp ONTAP FlexGroup」を追加。半導体、ハイテク、エネルギー、メディア/エンターテイメントなどの業界で利用される最新世代のアプリケーションに最適な、大規模環境向けの拡張性と高いパフォーマンスを備えたNASのデータコンテナだとしている。

 また、最新のデータ暗号化機能である「NetApp Volume Encryption」により、ソフトウェアベースのよりきめ細やかな、ボリュームレベルのデータ暗号化機能を提供。NetApp AFF、NetApp FAS、ONTAP Selectで稼働するあらゆる種類のデータを暗号化でき、追加の自己暗号化用ディスクドライブを必要としない。

 パブリッククラウド上で稼働する「ONTAP Cloud」については、Microsoft Azureに対応。これまでも提供していたAmazon Web Services(AWS)に加え、新たにMicrosoft Azureに対応したことで、パブリッククラウド利用の選択肢を拡大した。

 オールフラッシュストレージの新製品としては、「NetApp AFF A700」「NetApp AFF A300」を発表した。NetApp AFF A700は高いパフォーマンスと顧客のニーズに合わせた柔軟な設定を提供し、NetApp AFF A300は中規模環境でのオールフラッシュ利用に最適化されている。従来製品と比較して最大2倍のパフォーマンスを実現すると同時に、レイテンシーを半減。10分以内のシンプルなセットアップ、優れた保守性に加え、マルチストリームの書き込み(MSW)と15TBのSSDにも新たに対応した。

 このほか、新たなフラッシュ/HDD構成のハイブリッドストレージとして、ビジネスクリティカルなワークロード向けに提供される「NetApp FAS9000」、企業のワークロードに最適化された「NetApp FAS8200」や、中小規模環境に最適化された「NetApp FAS2620」などを発表した。

 最新版のNetApp ONTAP 9およびストレージ製品の、日本での提供開始は2016年第4四半期(10~12月)の予定。