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OpenFogコンソーシアム、日本政府が主導するIoT推進コンソーシアムとフォグコンピューティング推進で協調

 フォグコンピューティングの推進団体であるOpenFogコンソーシアムは3日、日本政府が主導するIoT推進コンソーシアムと覚書を締結し、フォグコンピューティングの技術・テストベッド開発および標準化活動を協調して推進することに合意したと発表した。

 フォグコンピューティングとは、IoTの普及により生成される大量のデータを処理するために、クラウドとデバイスの間のネットワークルーターにクラウド機能を拡張し、リソースとサービスを分散させようとする概念のこと。データが生成される場所の近くでリアルタイムに処理を行うことで、クラウドのみで処理した場合に生じる処理能力やネットワーク帯域の不足、遅延の発生によるサービス性の低下などを避けることを目的としている。

 OpenFogコンソーシアムは、フォグコンピューティングの普及に向け、ARM、Cisco、Dell、Intel、Microsoft、プリンストン大学により2015年11月に設立。北米、欧州、アジアから46団体が参加しており、2016年6月には初の地域委員会となる日本地区委員会「OpenFog Japan Regional Committee」が発足した。

 IoT推進コンソーシアムは、日本政府の主導により2015年11月に設立。産学官の連携により、IoTに関する技術の開発・実証や、新たなビジネスモデルを創出推進するための体制構築することを目的とし、IoTに関する技術の開発・実証、標準化などの推進、IoTに関する各種プロジェクトの創出、プロジェクトの実施に必要となる規制改革の提言などの活動を行っている。

 OpenFogコンソーシアムとIoT推進コンソーシアムは、協力してIoT時代を切り拓くことを狙いとして覚書を締結。優れた実績例の特定と共有や、テストベッドおよび研究開発プロジェクトでの協業、アーキテクチャーおよびその他の要素における調和をはかり、相互運用性を実現すること、標準化活動での協業などについて合意した。

 この合意に基づき、両コンソーシアムでは連携して、IoTおよびフォグコンピューティングの技術開発、社会実装を進め、日本の発展に寄与していくとしている。

 また、OpenFogコンソーシアムの日本地区での活動を取りまとめ、より強力に推進するために、株式会社日立製作所ICT事業統括本部の安田誠氏を、日本地区委員会のディレクターとして選任。OpenFogコンソーシアムはこれらの施策により、日本地区委員会の活動を活発化させ、日本およびフォグコンピューティングの発展を推進していくとしている。