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デジタルアーツ、AD連携機能を強化したファイル暗号化ソフト「FinalCode 5.11」

 デジタルアーツ株式会社は27日、ファイル暗号化ソフトウェア「FinalCode」の新版「同 Ver.5.11」を同日より提供開始すると発表した。Active Directory(AD)との連携機能強化などが行われている。

 FinalCodeは、ファイル単位で指定した人やグループのみが閲覧できるように制限できる暗号化・閲覧管理ソリューション。いつでもリモートで権限変更や一括消去ができ、ファイルが手元を離れた後でも管理し続られる点が特徴という。

 今回の新版では、企業などがADで管理しているアカウントを、そのままFinalCodeの認証で利用できるようにした。これにより、アルバイト、契約社員など、全従業員がメールアドレスを持っているとは限らない地方自治体や企業でも、全てのユーザーを対象にできるようになったという。

 さらに、ADの設定をFinalCodeに反映する機能が強化され、異動や退職といった人事異動に伴うファイルへのアクセス権限の変更も、ADの設定から行える。

 あわせてSaaS版では、異なるドメイン間でユーザー認証を行うSAML認証に対応。ユーザー企業の社内にあるADと連携し、複数のクラウドサービスへのシングルサインオン(SSO)が可能になる。Identity Providerは、ADFS、Azure AD、Okta、OpenAMなど、SAML 2.0に準拠するものが対象とのこと。

 一方、仮想アプライアンス形態で提供されているオンプレミス版では、統合Windows認証をサポート。FinalCode Clientのインストール後、自動的に認証が行われるので、利用者による設定作業を実施することなく、すぐに利用開始できるとした。

 このほかオンプレミス版では、Hyper-Vに対応したFinalCode Serverを提供するのに加え、同サーバーの対応データベースとして、SQL ServerとOracle Databaseをサポートする。