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Synologyがラックマウント型NASキット3機種を新発売、冗長化電源の「RS3617xs+」など

「RackStation RS217」

 台湾・Synologyは9日、ラックマウント型ストレージキット「RackStation」シリーズの新製品3モデルを発表した。予想市場価格(税別)は、1U/2ベイの「RS217」が6万8000円前後、2U/12ベイの「RS3617xs+」および「RS3617RPxs」は45~57万円前後。いずれも9月16日発売予定。

 ビジネスでの利用を想定したNAS構築用キット。モデルによる違いはCPU、メモリ、内蔵できる3.5/2.5型ハードディスク(HDD)の内蔵ベイ数、イーサネット端子数、外形寸法など。なお、HDD/SSDは別売。

 RS217は1Uラックマウント型の製品で、3.5/2.5型ドライブを2台まで取り付けられる。また、本体の奥行きを約291.3mmに抑え、さらにファン構造の改善によってノイズレベルを25.8dBAに抑えたとしている。

 CPUはMarvell ARMADA 385 88F6820、メモリはDDR3 512MB、LANインターフェイスはギガビットイーサネット×2。外形寸法は435.6×291.3×44mm(幅×奥行き×高さ)で、重量(ドライブ除く) は3.46kg。

 RS3617xs+とRS3617RPxsは2Uラックマウント型。電源ユニットを2基搭載する冗長化構成が特徴。標準では12台までのドライブを内蔵できるが、オプションの拡張ユニット「RX1217/RX1217RP」を増設(2台まで)することにより、合計で最大36台のストレージを同時運用可能。

 RS3617xs+はXeon D-1531プロセッサーを採用し、LANインターフェイスは10ギガビットイーサネット×2、ギガビットイーサネット×4。一方のRS3617RPxsはXeon D-1521、ギガビットイーサネット×4。なお、メモリはDDR4-2133 ECCの8GBで共通(64GBまで拡張可能)。

 本体サイズはRS3617xs+とRS3617RPxsどちらも430.5×692×88mm(幅×奥行き×高さ)、重量(ドライブ除く)が14.5kg。

 3モデルとも、OSとしてSynology NAS専用の「Disk Station Manager(DSM)」を採用。ブラウザーベースで各種設定や操作が行える。RS3617xs+とRS3617RPxsについてはBtrfs ファイルシステムの利用も可能。

「RackStation RS3617xs+」
「RackStation RS3617RPxs」の背面ポート