ニフティ、環境センサーとデータ管理システムをパッケージ化した「IoTトライアルキット」

　ニフティ株式会社は7日、環境データを測定できるセンサーとデータ管理システムをセットにした「IoTトライアルキット」を提供開始すると発表した。センサーから収集したデータの蓄積と管理を一括して提供することにより、企業がIoTサービスの開発に手軽に着手できる環境を提供するという。

　IoTトライアルキットは、オムロン株式会社の小型センサー「環境センサー」と、専用スマートフォンアプリ、センサーから収集したデータをクラウド上に蓄積し管理できるシステムをセットにして提供するもの。

　このうち環境センサーでは、温度や照度、気圧、照度、紫外線、音圧といった6種類の環境データを測定可能。専用アプリでは、「環境センサー」で計測したデータ、あるいは「温度」と「湿度」の情報をもとにした「不快指数」と「熱中症指数」をリアルタイムに表示できるほか、あらかじめ設定した数値になった場合に、ユーザーへプッシュ通知する機能も備えている。

　またデータ管理システムは、MBaaS「ニフティクラウド mobile backend」の一機能として提供され、環境センサーから収集したデータを蓄積・管理する仕組みが用意される。管理画面では、各センサー固有のIDと計測時間、収集データを確認でき、これらのデータを使ったデモ開発を行えるとした。

　ユーザー企業はこれらを利用することにより、自社でデータ管理システムを構築する必要がなくなるため、IoT導入の際に重要となるPoC（概念実証）を素早く実施可能な点がメリット。さらに有償オプションで、専用スマートフォンアプリのデザイン変更や、収集データを可視化するツールの開発、IoTサービスのデモンストレーション制作支援などにも対応するとしている。

　料金は初期費用と月額費用から構成され、初期費用は19万8000円（税別）、月額費用は「Basicプラン」が無料、ニフティクラウド mobile backendの技術サポートも提供される「Expertプラン」が3万円（税別）から。アプリのデザイン変更やツール開発などの有償オプションは別途見積もりとなる。