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日本女子体育大学、仮想デスクトップ環境にピュア・ストレージの「FA-405」を導入

 ピュア・ストレージ・ジャパン株式会社(以下、ピュア・ストレージ)は26日、日本女子体育大学がデスクトップ仮想化環境基盤としてピュア・ストレージのオールフラッシュストレージ製品「FlashArray 405」を導入したと発表した。同システム基盤は、主に大学職員や学生向けのクライアントサービスの提供を目的に、2015年10月に稼働開始した。

 日本女子体育大学では、体育大学という特性上、多くの学生が自身の競技レベル向上に重きを置いているが、学生が授業や学生生活のなかでITを幅広く活用し、卒業後、ビジネスパーソンとしても活躍できるようIT基盤の整備を進めている。また、運用管理の面でも、2008年にはサーバー仮想化、2012年には大学職員用のクライアントの仮想化を進めるなどITシステムへの投資を行い、改善を図っている。

 今回のデスクトップ仮想化基盤の構築は、これまで大学職員向けに限られていたものを、学生用にも拡大することを目的に実施された。2012年には実施したデスクトップ仮想化基盤の構築では、160台の大学職員向けの仮想化端末を用意したが、学生が映像編集やイラスト描写、音声データの取り扱いなどを仮想デスクトップ上で行うことは難しく、より高性能なストレージを整備する必要があった。

 日本女子体育大学では、2014年8月から学生向けクライアントの仮想化に向けた検証を開始。予算執行のプロセス上、4年賃借契約がベースとなっており、予算執行後のシステム増強ができないため、4年間の稼働状況の変動を予測したシステム設計が必要になるため、導入に向けては詳細設計に近い形で検証を行った。

 ベンダーやSIerの協力のもと、実環境を持ち込んで実際に稼働させた検証や、アンチウイルスソフト実行時にどれだけのI/Oが出せるかなど、具体的な稼働状況を想定した検証を実施。その結果、データ削減率の優れたインライン重複排除機能、高いI/O性能とコストパフォーマンスに加え、ピュア・ストレージのサポート体制を評価し、2015年4月にピュア・ストレージの「FlashArray 405」の採用を決定した。2015年10月に導入が完了し、現在では800台分の仮想デスクトップが安定的に稼働している。

 FlashArrayシリーズは、インライン重複排除および圧縮機能により、仮想化ソフトウェア側で既にデータ削減済みのデータを、さらに約8分の1程度までデータを削減。大学キャンパスに加え、東京都内の附属高校と千葉県内の付設高校の計3カ所に分散されている仮想デスクトップイメージをFA-405で一括管理し、リモートでの管理により限られた人員でも運用管理が可能になったという。