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NEC、オラクルのエンジニアド・システム5製品への一次保守サービスを提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は24日、エンジニアド・システム「Oracle Engineered Systems」のうち5製品の一次保守サービスを提供すると発表した。同社によれば、対象5製品すべての一次保守対応を行うのは、オラクルパートナーベンダーとして国内初になるという。

 NECではすでに、データベースマシン「Oracle Exadata」の一次保守に対応してきたが、今回より、「Oracle Engineered Systems」4製品(「Zero Data Loss Recovery Appliance」「Oracle Big Data Appliance」「Oracle Exalogic Elastic Cloud」「Oracle Exalytics In-Memory Machine」についても一次保守の対象とする。

 サービス提供にあたっては、これまで約1万4000のシステムについてオラクル製品の一次保守サービスを提供したノウハウを持つ「NEC Oracleレスポンスセンター(NEORC)」が窓口となり、全国約400拠点で計4000人のエンジニアを持つNECフィールディングのハードウェアサポート網と連携するという。

 これにより、ハードウェア、ソフトウェアの両面で一体的なサポートを実施でき、障害発生時のハードウェア/ソフトウェアの切り分け作業、迅速な故障部品の交換や製品の使用方法に関する問い合わせに対応できるとした。

 また、複数のエンジニアド・システムの一次保守を一括して行えるようになったため、複数種類を導入するユーザーに対し、一元的な保守窓口の対応が可能になる点もメリットとのこと。

 保守価格(税別)は、Oracle Exadataが月額26万4000円から、Zero Data Loss Recovery Applianceが月額34万8000円から、Oracle Big Data Applianceが月額22万2000円から、Oracle Exalogic Elastic Cloudが月額30万円から、Oracle Exalytics In-Memory Machineが月額21万円から。NECでは、今後3年間で150システムの契約を目標としている。

 また今回は同時に、Oracle Big Data Appliance上で稼働するHadoop/Sparkについて、導入や運用の支援を行う「Hadoop/Spark導入支援サービス」の提供も開始する。具体的には、適切なコンポーネント選定やアプリケーション開発、サイジング、チューニングなどの設計支援を行うとのことで、ユーザー企業のチューニングを支援することにより、HadoopやSparkのより安全で安心な導入を実現するとしている。

 価格(税別)は、Hadoop/Sparkの設計に関して、データ容量の見積もりや初期パラメータ検討などを実施し、設計から構築までを行う「Oracle Big Data Appliance固有設計/構築サービス」が150万円から、既成の試験環境にHadoop/Sparkを構築し、システムの動作チューニングの検証を実施する「事前検証チューニング支援サービス」が100万円から。

 さらに、すでにHadoopやSparkを導入済みのユーザーに対しては、システムに適した環境の維持を支援する「Hadoop/Spark運用支援サービス」も提供するとのことだ。こちらは、Hadoopに関する問題を抱えるシステムに対し、適切な設計・運用がなされているかを診断する「健康診断サービス」をラインアップしており、価格(税別)は50万円から。

 NECでは、これら3種のサービストータルで、今後3年間で計50システムへの提供を目標としている。