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TIS、エルブス、はこだて未来大学、AIを使った対話に関する共同研究を開始
マンガなどからの対話辞書・シナリオの作成、対話破綻の事前検知の実用化を目指す
2016年8月23日 12:29
TIS株式会社と株式会社エルブズは23日、公立大学法人公立はこだて未来大学複雑系知能学科松原研究室と、「マンガからの対話辞書、シナリオ抽出に関する研究」および「AIを使った対話における対話破綻検知に関する研究」の共同研究を開始したと発表した。研究期間は2016年7月~2017年3月。
公立はこだて未来大学複雑系知能学科松原研究室では、情報アーキテクチャ入門、人工知能、自然言語処理などの、コンピューター(機械)に知能を持たせる、あるいはコンピューターを(反面)教師として人間の知を探究することを目指した人工知能の研究を行っている。
共同研究では松原研究室と、AIとエンタープライズシステムの連携実用を目指すTIS、「社会性エージェント(Agents of Socialization)」技術を活用した高齢者向けコミュニケーションツールの実用化を目指すエルブズの3者が共同で研究を行い、AIのインテリジェントな対話の実現に必要な要素である「対話シナリオの生成」と「対話破綻の事前検知」の実用化を目指す。
「マンガシナリオ生成に関する研究」では、一般に流通しているマンガやアニメの脚本から、AIの対話辞書・シナリオなどを抽出し、AIによる対話システムに適用することを目指す。これにより、AIの対話の品質に大きな影響を及ぼす対話辞書・シナリオを比較的低コストかつ大量に生成することを目指す。
「対話破綻検知に関する研究」では、人間と比較してまだスムーズではないAIとの対話における破綻の要因を事前に検知する手法を研究することで、AIと人間のスムーズな対話の実現を目指す。