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「バイトル」運営のディップ、ビッグデータ活用基盤に高速分析用DB「HPE Vertica」採用

 株式会社アシストは19日、アルバイト求人情報サイト「バイトル」などを運営するディップ株式会社が、米Hewlett Packard Enterprise(HPE)の高速分析用データベース「HPE Vertica」を採用したと発表した。ディップでは、ビッグデータ活用基盤としてVerticaを導入している。

 ディップでは、営業担当者が顧客企業に対して求人広告効果実績レポート作成を行うため、データ活用基盤を利用している。しかし、システム導入当初に比べて利用ユーザー数、データ量が大幅に増加した影響で、十分な性能が得られなくなりつつあったという。

 そこで同社はデータ活用基盤の刷新を決断。処理性能の向上に加え、スケールアウトと本番稼働後の運用の容易さを実現するために、Amazon Web Services(AWS)のクラウド基盤を採用した。一方データベースについては、数多くの営業担当者が同時アクセスしても高速処理を行える性能を高く評価し、Verticaを採用している。

 Vertica導入にあたっては、アプリケーションやデータ構造をVertica用に修正することなく、わずかなSQLの修正のみで稼働できたほか、特別なチューニングを行わずとも期待した性能を出せたため、これまで運用にかかっていた工数を、より付加価値の高い業務に充当できたとのこと。

 性能については、Verticaの同時実行性の高さにより、数百名の営業担当者が処理を実行しても待ち時間なくレポートが出力され、利用者の業務効率が大幅に向上している。また、Verticaのデータ圧縮機能を利用してデータがもとの約10分の1に圧縮されたので、処理性能も従来比で平均約5倍に向上した。

 ディップでは今後、事業ごとに個別最適化された複数のデータウェアハウス(DWH)をVerticaに統合し、セントラルDWHとして稼働させるとともに、固定帳票だけでなく、利用者が自由にデータを活用できる「データ活用基盤」を構築することで、営業活動の効率化とサービス向上に努める考えだ。