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IaaS/PaaSの2015年国内市場規模は1260億円、2019年には3500億円規模へ

クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス国内市場規模の推移

 株式会社矢野経済研究所は5日、国内のクラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場の調査結果を発表した。2015年の市場規模は1260億円で、前年比39.1%の増加だった。

 調査実施期間は2016年5月~7月。事業者との面談、電話やメールでのヒアリングなどをもとに計算した。なお、SaaSは集計対象外となっている。

 今回の調査では、2015年のクラウド基盤サービス国内市場を事業者売上高ベースで1260億円と算出している。2013年の607億円と比較しても倍以上の伸びをみせており、極めて順調な成長を続けている。

 中でも市場ををけん引しているのはPaaSで、インフラ構築や運用保守の手間の軽減が評価されているという。また、ビッグデータや機械学習、IoTのバックエンドとしても期待が高いとしている。

 矢野経済研究所では「クラウド基盤サービスの活用は普及期に入った」とし、今後は新規顧客の獲得だけでなく、既存客の利用量拡大、長期的な関係維持などが重要になると分析している。その方策としては、外部パートナー企業との連携、情報システム部門の運用負荷軽減のためのサポートサービスの拡充を挙げている。

 今後の成長ペースについては、2016年を1700億円、2017年を2200億円、2018年を2800億円、2019年を3500億円と予測。IoT需要の増加などを背景に、高成長が続くとしている。