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NEC、台湾工業技術研究院に仮想ベースのモバイルコアソリューションを納入
2016年8月4日 14:33
日本電気株式会社(以下、NEC)と子会社の米Netcracker Technology(以下、Netcracker)は4日、台湾工業技術研究院(Industrial Technology Research Institute:ITRI)が、「仮想化モバイルコア(virtualized Evolved Packet Core:vEPC)ソリューション」を採用したと発表した。台湾現地法人のNEC台湾を通じて納入している。
今回、NECが納入したvEPCソリューションは、LTE端末の認証、端末が基地局間を移動する際の処理を行うMME(Mobility Management Entity)、音声やパケットの処理などを行うS-GW(ServingGateWay)/P-GW(PDN GateWay)といった機能を仮想化し、汎用サーバー上で動作させるもの。
これを採用したITRIは、台湾の省庁の一つである経済部が管轄する産業技術研究機関で、同ソリューションを用いて6月13日から6月16日に相互接続試験(Plugfest)を開催した。今回の試験には、競争力強化やビジネス開拓を目的に台湾の小型LTE無線基地局メーカー10社が参加し、基地局装置の機能検証などを実施している。
なおNECとNetcrackerでは、今回の納入実績をもとに、今後もvEPCソリューションをはじめとする「NEC/Netcracker SDN/NFVソリューション」をグローバルに提供し、通信事業者の高度な通信サービスの実現を支援するとのことだ。