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NEC、NTTの次世代ネットワーク構想「NetroSphere」の実証実験に参加

 日本電気株式会社(NEC)は12日、日本電信電話株式会社(NTT)が策定する将来の通信ネットワークの技術開発に関するコンセプト「NetroSphere(ネトロスフィア)構想」を実現する実証実験への参加を発表した。

 NetroSphere構想は、NTTが2015年2月に発表したコンセプトで、ネットワークを利用する顧客やサービス事業者に対して、これまで以上に多様なサービスを、迅速かつ高信頼、低コストで提供することを目指すものとしている。また、そのために、高機能な専用機器を用いるのではなく、ネットワークを構成する機能をできる限り小さい粒度の部品に分離・素材化し、それらを自由に組み合わせることにより、必要な機能や容量を柔軟に、経済的に構成することを実現するとしている。

 NTTの研究所による実証実験では、複数のベンダーが提供する仮想ネットワーク、仮想サーバー、オーケストレーション、コントローラがそれぞれ分離されている。NECは、子会社の米Netcracker Technologyと共同で、NFV(Network Functions Virtualization:ネットワーク機能の仮想化)領域のオーケストレーションを提供した。

 NECでは、実証実験での実績を活かし、オーケストレーションをはじめとした通信ソフトウェア・ネットワーク仮想化ソリューションを国内外に拡販していくことで、SDN/NFV適用を推進し、通信事業者の高度な通信サービスの実現に貢献していくとしている。

三柳 英樹