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SCSKとブロケードが協業強化、「Brocade vRouter」をSCSKが販売開始

 SCSK株式会社は20日、ブロケード コミュニケーションズ システムズ株式会社(以下、ブロケード)との協業関係を拡大し、NFV(Network Functions Virtualization)ソリューションの提供において提携を強化すると発表した。これに伴いSCSKは、ブロケードの仮想ルータ「Brocade vRouter」を販売開始する。

 Brocade vRouter(旧称:Vyatta vRouter)は、スイッチングやルーティング、ファイアウォール、VPNなどの機能を包括的に備えた仮想ルータ。キャリアクラスのルーティング機能をソフトウェアで実現でき、10Gbpsを超える処理性能により、専用ハードウェア機器と同等、もしくはそれ以上の性能を発揮可能という。

 ハードウェアは標準のx86サーバーにもインストールを行え、一般的な汎用サーバー上で高度なルーティング、ステートフルファイアウォール、NAT、VPSなどの機能を提供できることから、仮想ルートリフレクタ(vRR)、高性能なBGPルーティング、仮想ファイアウォール、仮想VPNゲートウェイ、仮想CE(vCE)ルータ、仮想CPE(vCPE)など、さまざまな用途に使用されている。

 今回SCSKでは「Brocade vRouter」を取り扱うことにより、仮想環境でのネットワーク接続で重要な役割を担う、ルーティングやVPNのソリューションを提供する考え。ブロケードの製品・サービスではこれまでも、仮想アプリケーション・デリバリ・コントローラ(ADC)の「Brocade Virtual Traffic Manager」や「Brocade Services Director」を取り扱っており、今回販売する「Brocade vRouter」についても、さまざまなライセンス形態での提供を行う予定とした。またブロケードでは国内初となったクラウドサービス事業者向け月額課金の販売スキームの展開も、一層強化していくとのこと。