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日立ソリューションズ、伊藤忠フィナンシャルマネジメントに「Dynamics CRM Online」を導入

 株式会社日立ソリューションズは19日、伊藤忠フィナンシャルマネジメント株式会社が、日本マイクロソフトのクラウド型CRMサービスである「Microsoft Dynamics CRM Online」を導入したと発表した。4月より稼働を開始している。

 伊藤忠商事の財務、経理業務を担う伊藤忠フィナンシャルマネジメントの支払業務部では、伊藤忠商事の7つのカンパニーのうち、6つのカンパニーから起案された支払指示書の点検、承認業務を担当している。

 この点検にあたって担当者は、顧客や部署別に支払いを行う際の細かなチェック条件を調べる必要があり、これまではExcelやWordで個別に管理して共有サーバーに保管していた。しかし、情報の一元化ができず業務が属人化しているのに加えて、情報の検索・閲覧の利便性や、派遣社員や育児休暇からの復職社員、ジョブローテーション時の引き継ぎ作業の負荷といった課題を抱えていた。

 そこで同社では、誰がどのカンパニーのどんな支払指示書を担当しても、効率的に仕事ができるシステムの導入に向け、2015年10月ごろから検討を開始。RDBMSなど複数のツールを検討する中で、伊藤忠商事のIT企画部から推奨されたDynamics CRMの導入を決め、Dynamics CRM Onlineをベースにしたデモや、長期的なパートナーシップなど、総合的な評価により、日立ソリューションズがベンダーとして選定されたという。

 今回構築されたシステムでは、各カンパニーの顧客や部署別の支払時のチェック条件や留意事項を一元管理し、情報の共有化、検索性・閲覧性の向上による業務の効率化を実現。アジャイルプロセスの活用や柔軟なスケジュール対応により、2月から約2カ月という短期間でシステム開発を終え、4月から新システムの利用を開始できたとのこと。

 なお日立ソリューションズと伊藤忠フィナンシャルマネジメントでは今後、経費の点検業務などへの利用拡大に向け、Dynamics CRM Onlineの活用を検討する考えだ。