ニュース

NTTデータなど5社、「Hinemos」関連ビジネスの展開強化で協業

 株式会社NTTデータ、NTTデータ先端技術株式会社、株式会社NTTデータ関西、株式会社クニエ、株式会社アトミテックの5社は19日、オープンソースの統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」における国内外へのビジネス展開の強化を目的として、「Hinemosアライアンス」を発足すると発表した。

 具体的には、5社アライアンス体制の各社共同ソリューションとして、他社の運用管理製品からの移行など、国内各地域への展開を強化するほか、SAPなど、すでにHinemosが多く導入されている市場をベースに、Hinemosの海外展開を進め、グローバルスタンダードの地位確立に向けて、機能・サービスの強化を推進する。

 このために、他社の運用管理製品からHinemosへの移行サービスや、複雑な運用要件の整理といった前工程に対するコンサルティングサービスなど、これまで多くの相談や要望のあったプロフェッショナルサービスの体系化と実施体制の拡充を図る。

 さらに国内シェアを拡大するため、首都圏を含む各地域に対して、SMB領域から大規模な環境まで、広く導入を促進する国内販売網を整備・強化する考え。あわせて、保守体制の強化や販売チャネルの充実を行うことで、より多くのユーザーへの、Hinemosを利用した安心・安全な運用の提供が可能になるとしている。

 海外に対しては、日本発の運用管理製品として、製品・保守体制のグローバル対応を整備し、NTTデータでの顧客の海外事業支援や、同社の海外関連企業における導入を推進するとした。加えて、海外リージョン特性を踏まえたビジネススキームを整備し、国内同様のソフトウェア、サービスビジネスとしての展開を図りる。

 さらに、顧客のビジネスが多様化・拡大するにつれ、「運用」の定義が広がっていることに対して、新技術を積極的に取り入れ、従来のITシステム運用管理の枠にとらわれない機能・サービスの開発・サポート体制を整える。これにより、AIや機械学習の技術を活用したオンプレミスおよびクラウド環境の運用自動化・無人化の実現や、IoTと既存の業務システムの連携など、さまざまな面での活用を図るとのこと。

 なお、このアライアンスの中で、NTTデータは国内および海外へのHinemos導入の推進を担当。NTTデータ先端技術はHinemosの機能・サービス・ソリューション開発および保守サポートの推進を、NTTデータ関西は国内の地域ビジネスの推進を、クニエは企業向けの導入・活用の推進を、アトミテックはSMB領域向けビジネスの推進を、それぞれ担当する。

 5社では、今後も、アライアンス体制により一層のHinemosの普及を図るとともに、Hinemos構築・保守サービスやHinemosパッケージ販売により、年間50億円の売り上げを目指す。