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デザミス、IoTを活用した次世代の酪農クラウドモデルをSalesforceで構築

 株式会社セールスフォース・ドットコムは14日、デザミス株式会社が酪農家・肥育牛農家向けに提供するIoTサービスに、「Salesforce App Cloud」および「Salesforce Community Cloud」を採用したと発表した。

 デザミスが10月から提供を開始する、IoTを活用した次世代酪農サービス「U-motion」は、牛の最も重要な行動特性である採食、飲水、歩行、走る、横臥、静止、反芻、発情の8種類の行動データを牛個体ごとに専用センサーで自動収集し、App Cloud上で管理・保存。それらのデータをリアルタイムに分析し、結果をダッシュボードに表示させることで、牛の健康状態の見える化を実現する。

 牛が障害を起こす、あるいは死亡することで発生する市場における損害コストは数千億円にも上ると言われており、今回のサービスを活用することで、例えば牛の行動で異常値が出た際に、リアルタイムでダッシュボードにアラートとして表示でき、早い段階での対処が行えるとしている。また、Community Cloudも活用することで、酪農家同士、あるいは獣医や酪農コンサルタントとの間で、さまざまな情報共有を効果的に行える。

 サービス提供のために使われる牛の専用センサーは、デザミスがNTTソフトウェアと共同開発し、システム構築はセールスフォース・ドットコムのIoTジャンプスタートパートナーである株式会社フレクトとの協業で行われた。

 デザミスは今後、牛向けにとどまらず、豚、鶏向けのサービスも展開していく予定としている。