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IBM、ハイブリッド環境への対応を強化した「DB2 V11.1」

 米IBMは23日(現地時間)、データベースソフトウェアの新バージョン「DB2 V11.1」を発表した。新バージョンでは、オンプレミスのアプリケーションをクラウドに容易に実装して、ハイブリッド環境でのデータ活用を想定したアーキテクチャーを使用できるようにした。

 IBMでは、DB2 V11.1は強力なマルチワークロードデータベースソフトウェアとして、モバイル、拡張分析、コグニティブ、高可用性トランザクションなどの次世代アプリケーションを強化すると説明。超並列処理アーキテクチャー全体に容易に展開できるインメモリテクノロジーを有効化し、応答時間を劇的に向上できるようにすることで、その性能を極めたとしている。

 共通の機能、アクセス可能性、セキュリティ、ツールを活用して、一貫性のあるユーザーエクスペリエンスを提供。顧客は期待どおりに信頼性の高いデータを迅速に受け取れるため、クラウドへのアプリケーションの移動や拡張による事業の中断を回避できる。

 IBM DB2によりデータが簡素化されることで、開発者は「クラウド生まれ」のデータを管理する新規アプリケーションを構築することや、データワークロードをデータセンターからクラウドへ移動、短期のデータベースプロジェクトを提供、オフプレミスの災害復旧フェイルセーフの構築、データを世界中のデータセンターにプッシュして、データが届く地理的範囲を拡大し、規制順守を促進するといったことに専念できる。

 また、IBM DB2はOracle DatabaseとのSQL互換性があるため、既存スキルを活用してアプリケーションをOracleからDB2へ簡単に移すことができ、アプリケーションの変更もほとんどないとしている。