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住友理工、帳票基盤ソリューション「SVF」をベースとした統合プリントシステムへ移行

統合によりコストや運用負荷を削減、安定稼働も実現

 ウイングアーク1st株式会社は21日、住友理工株式会社が、統合プリントシステムにウイングアーク1stの帳票基盤ソリューション「SVF」を採用したと発表した。グループ各社の帳票ツールを共通基盤化し、そこでSVFを利用しているという。

 住友理工は、防振ゴム・ホースなどの自動車用部品や、精密クリーニングブレード・精密ロールといったIT関連部品、各種産業資材などを手掛ける企業。23カ国105拠点で事業を展開しており、1月にはこれらの拠点を管理・統括するグローバル本社を名古屋・名駅エリアに新設している。そうしたグローバル化を進める中で、経営体質の強化と事業の多角化を柱とした変革を推進しているが、M&Aによってグループに加わった企業も多く、事業運営を支えていく強固な基盤が必要とされていたとのこと。

 そこで、2012年に新設した自社データセンターでプライベートクラウド環境を稼働させ、基幹システムの再構築と移行を実施する中で、基幹システムの再構築に伴い、システムごとに個別実装されていた帳票ツールをデータセンター内の仮想化された帳票サーバーに集約する共通基盤化を実施。製品としてSVFを採用した。

 採用にあたっては、ホスト帳票などの大量印刷にも対応できること、既存の帳票フォーム約900種の資産を機械的にコンバートして移行できること、グループ標準の開発環境である住友電工情報システムの「楽々 Framework」との親和性が高いこと、などが評価されたという。

 そのSVFをベースとした「統合プリントシステム」が2015年7月より稼動しており、ホストのダウンサイジングや部門の基幹システムで利用されている。同システムは、月間20万件を超える帳票印刷のリクエストに対応し、24時間365日ノンストップで安定運用を続けているとのこと。

 またデータセンターや各拠点で運用しているプリンタ、スプール情報、ユーザー情報を一元管理・監視しているほか、工場内のプリンタの異常などもサーバー側で印刷エラーとして検知している。これにより、対応のスピードが向上するとともに、システム部門・現場作業員の運用負荷が低減された。