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SUSE、CephベースのSDS製品最新版「SUSE Enterprise Storage 3」

HPEと共同でストレージソリューションも提供

 独SUSEは現地時間6日、エンタープライズ向けのソフトウェア定義型ストレージ(SDS:Software Defined Storage)管理ソリューション「SUSE Enterprise Storage 3」の提供開始を発表した。

 SUSE Enterprise Storage 3は、オープンソースプロジェクトのCephベースの分散ストレージソリューション。Cephの最新版であるJewelリリースをベースとした初の商用サポートソリューションとなり、これによりユーザーは最新のCephの機能を利用できる。

 最新版では、POSIX準拠のCephファイルシステム(CephFS)により、ネイティブファイルシステムへのアクセス機能が加わることで、顧客企業は自社のSUSE Enterprise Storageクラスタ内でブロック、オブジェクト、ファイルアクセスの統合機能を活用できる。また、マルチサイト・オブジェクト複製機能により、非同期のアクティブ/アクティブ・マルチクラスタ環境を実現できるため、遠隔での複製が確実になることでディザスターリカバリーが向上。非同期ブロック(RDB)ミラーリングを使用したブロックにより、遠隔複製を実現する。

 新しいフレームワークは、openATTICベースの高度なGUI管理ツールの基礎となり、Saltを用いたクラスタのオーケストレーション機能にも対応することで、管理の簡素化を実現する。

 また、SUSEは、大規模データストレージの問題の効果的解決を支援するストレージソリューション「Scalable Object Storage Solution with SUSE Enterprise Storage」を、SUSEと米Hewlett-Packard Enterprise(HPE)の両社が提供すると発表した。同製品は、HPEストレージに最適化されたApolloサーバーとHPEの汎用ProLiantサーバーに対応し、顧客企業は自社のエンタープライズストレージインフラストラクチャーを変革し、拡張性と回復力に優れたストレージを得ることができるとしている。