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SUSE、CephベースのSDSソリューション最新版「SUSE Enterprise Storage 5」

 独SUSEは9月26日、ソフトウェア定義型ストレージ(SDS:Software Defined Storage)ソリューションの最新版「SUSE Enterprise Storage 5」を発表した。最新版では管理機能の使い勝手を強化し、パフォーマンスを向上させると同時に、エンタープライズ顧客向けの新機能としてディスク間バックアップを採用するなど、機能を拡張した。

 SUSE Enterprise Storage 5は、オープンソースのストレージサーバー「Ceph」の最新版であるLuminousリリースをベースとした商用製品で、Cephの新たなバックエンド「BlueStore」をサポート。書き込み性能が前リリースの最大2倍となり、I/Oのレイテンシーを大幅に削減し、より高水準のパフォーマンスが要求される環境にも対応する。

 BlueStore対応データ圧縮技術により、容量を開放し、必要なデータ量を削減。複製ブロックデバイスとCephFSデータの消失訂正符号処理を通じた耐障害性ソリューションのディスク容量の効率化や、次世代のオープンソースストレージ管理システムである「openATTIC」によるシンプルな管理、Salt統合の強化によるクラスタの管理とオーケストレーションのシンプル化などを実現する。

 このほか、CephFSをエクスポートするNFSゲートウェイや、RADOSオブジェクトゲートウェイ(RGW)をエクスポートするNFSゲートウェイの本番サポート、ファイルシステムをCIFS/Sambaにエクスポートし、異機種間接続を実現するCephの機能の技術プレビューなどを提供する。

 SUSE Enterprise Server 5の提供開始は、2017年第4四半期中の予定。